JavaScript / 変数

JavaScriptにおける変数宣言について詳しく説明します。JavaScriptでは、変数を宣言するためにvar、let、およびconstという3つのキーワードを使用します。それぞれのキーワードには異なるスコープや挙動があります。

varキーワード

varキーワードはES5（ECMAScript 5）以前のJavaScriptバージョンで使用されており、古典的な方法です。varで宣言された変数は関数スコープまたはグローバルスコープで有効です。

function example() {
    if (true) {
        var x = 10;
    }
    console.log(x); // xは関数スコープ内で有効
}
example();
console.log(x); // エラーではなく、xはグローバルスコープで有効

varはブロックスコープを無視し、変数を巻き上げ（hoist）する特性を持っており、変数が宣言された位置より前で使用できます。これは予期しない挙動を引き起こすことがあるため、現代のJavaScriptコーディングではletやconstが好まれます。

letキーワード

letキーワードはES6（ECMAScript 2015）から導入された新しい変数宣言キーワードで、varの問題を修正し、ブロックスコープで変数を宣言できます。

function example() {
    if (true) {
        let x = 10;
    }
    console.log(x); // エラー: xはブロックスコープ内でのみ有効
}
example();
console.log(x); // エラー: xは未定義

letはブロックスコープを尊重し、変数が宣言されたブロック内でのみ有効です。これにより、変数が予期しないスコープで使用されることが防止されます。

constキーワード

constキーワードもES6から導入され、定数（immutable）を宣言するために使用されます。一度値が代入されたconst変数は変更できません。

const pi = 3.14159;
pi = 4; // エラー: 定数は再代入できない

constは変更不可能な変数を宣言するために使用され、通常は再代入されるべきでない値に対して適しています。ただし、constで宣言されたオブジェクトや配列のプロパティは変更できます。

変数宣言に関して、letおよびconstを使うことが一般的に推奨されています。varは避けるべきです。どの変数宣言キーワードを使用するかは、変数のスコープと変更可能性に関する要件に基づいて決定します。

ホームページ制作にて動的な動きをおこなう際にjavascript等のプログラム言語を利用することがございます。