【完全ガイド】Premiere Proで動画の解像度を変更する方法|編集前・途中・書き出し時の対処法まで解説

【完全ガイド】Premiere Proで動画の解像度を変更する方法|編集前・途中・書き出し時の対処法まで解説

動画編集ソフト「Adobe Premiere Pro」では、プロジェクトの解像度設定が非常に重要です。解像度を適切に設定することで、再生時の画質やファイルサイズ、納品先での表示品質が大きく変わってきます。

この記事では、Premiere Proでの解像度変更について、以下の3つの視点から詳しく・わかりやすく解説します。


目次

  1. 解像度とは?動画編集における基本知識
  2. 解像度を変更すべきタイミングと目的
  3. 【方法①】シーケンスの解像度を変更する
  4. 【方法②】書き出し時に解像度を変更する
  5. よくあるミスとトラブル対処法
  6. 用途別おすすめ解像度一覧
  7. まとめ

1. 解像度とは?動画編集における基本知識

解像度とは、画面上のピクセル数(横 × 縦)を示すもので、動画の「きめ細かさ」や「サイズ感」を決定する要素です。

解像度ピクセル数用途例
4K(UHD)3840 × 2160映画・高品質CM・YouTube 4K
フルHD1920 × 1080一般的なYouTube、WEB配信
HD1280 × 720スマホ向け動画、SNS投稿
SD720 × 480DVD画質、古いテレビ

Premiere Proでは、解像度が「シーケンス」と「書き出し設定」の2か所で重要になります。どちらかだけ変えても、意図通りの動画にならないことがあります。


2. 解像度を変更すべきタイミングと目的

解像度の変更は、以下のような目的で行います:

  • 納品先の指定がある場合(例:YouTubeは16:9、Instagramは1:1や9:16)
  • 画質を落として軽くしたい場合(スマホ配信用など)
  • 高画質の元動画を低解像度で出力してサンプル用に使いたい
  • 動画を縦型にしたい(TikTokやInstagramリール向け)

3. 【方法①】シーケンスの解像度を変更する方法

使う場面:

  • 編集前に解像度を正しく設定したい
  • 編集途中にサイズを変更したい(再構成も必要)

手順:

  1. メニューバーから シーケンスシーケンス設定
  2. 「編集モード」:任意で設定(カスタムでもOK)
  3. 「フレームサイズ」で 横 × 縦 の解像度を変更
  4. OKをクリック

ワンポイント:

  • すでにタイムラインにクリップを置いていた場合、比率が合わず「余白」や「はみ出し」が出ることがあります。
     → 対処法:クリップを右クリックして「フレームサイズに合わせる」

4. 【方法②】書き出し時に解像度を変更する方法

使う場面:

  • 編集はフルHDや4Kで行い、書き出しだけ別サイズにしたい
  • 複数サイズで納品が必要なとき

手順:

  1. メニューから ファイル書き出しメディア
  2. 書き出し形式を選択(例:H.264)
  3. 「ビデオ」タブを開き、「基本ビデオ設定」の「幅」と「高さ」を希望の解像度に変更
  4. 「書き出し」または「Adobe Media Encoderに送信」

よくある例:

  • フルHD → 720pへ書き出し:1920 × 1080 → 1280 × 720
  • 横動画 → 縦動画に変更:1920 × 1080 → 1080 × 1920(SNS用)

5. よくあるミスとトラブル対処法

トラブル原因解決策
画面がはみ出すシーケンスとクリップの解像度が不一致「フレームサイズに合わせる」または手動スケール調整
自動再生されない(Web用動画)書き出し時の設定ミスWeb用のプリセットを使う/ビットレートを調整する
動画が縦なのに黒帯が入る書き出し解像度が横向き設定のまま解像度の縦横を正しく指定(例:1080 × 1920)

6. 用途別:おすすめの解像度・アスペクト比

使用媒体解像度アスペクト比
YouTube(HD)1920 × 108016:9
Instagramフィード1080 × 10801:1
Instagramリール・ストーリー1080 × 19209:16
TikTok1080 × 19209:16
Web広告バナー動画1280 × 72016:9 または媒体指定

7. まとめ

Premiere Proでは、動画の解像度を 編集中のシーケンス書き出し設定の両方から調整できます。

解像度変更の目的方法
編集サイズそのものを変えたいシーケンス設定を変更
納品・書き出し用にサイズを変えたい書き出し時のビデオ設定を変更

特にSNSやWeb媒体向けの動画では、**最適な解像度とアスペクト比の設定がクオリティを左右します。**事前に媒体の仕様を確認し、適切なサイズでの制作・書き出しを心がけましょう。