
Google広告を運用するうえで重要なのが「入札戦略」です。中でも「クリック単価(CPC)入札」は、多くの業種・目的で使われる基本的な入札方法です。
この記事では、CPC入札の基礎から具体的な設定手順、効果的な活用方法まで詳しく解説します。
1. クリック単価(CPC)入札とは?
クリック単価(Cost Per Click:CPC)入札とは、広告が1回クリックされるごとに発生する費用の上限を設定する方式です。
Google広告では、オークション形式で広告枠を取り合うため、設定した上限CPCが高いほど、広告が上位に表示されやすくなります(ただし品質スコアも影響します)。
2. CPC入札の種類
入札タイプ | 内容 |
---|---|
手動CPC入札 | 広告主が上限クリック単価を自分で設定。キーワードや広告ごとに細かく調整可能。 |
拡張CPC(ECPC) | 基本は手動CPCだが、コンバージョンが見込める場合に自動で単価を調整。 |
クリック数の最大化 | Googleが自動で入札を調整し、クリック数が最大になるよう最適化。 |
3. CPC入札の設定手順(Google広告 管理画面)
【1】キャンペーンを作成または編集
- Google広告にログイン
- 左メニューから「キャンペーン」>「新しいキャンペーン」または既存のキャンペーンを選択
【2】入札戦略を選択
- キャンペーンタイプを選ぶ
- 「入札単価の設定」で以下を選択:
● 手動CPC入札を使いたい場合
- 「直接入札単価を設定する(手動CPC)」を選択
※「拡張CPCを有効にする」は必要に応じてON/OFF
● 自動入札で上限CPCを設定したい場合
- 「クリック数の最大化」を選択
- 下部に「上限クリック単価を設定しますか?」が表示されるのでONにし、金額を入力
● 既存のキャンペーンに上限CPCを設定したい場合
- 「キャンペーン」を選択、「歯車マーク」を押し、「キャンペーン」の設定を編集。
- 「設定」の「単価設定」を「個別クリック単価」に変更。


- 「キャンペーン」を選択、「上限CPC」を設定したい「広告グループ」を選択。
- ページ上部の「上限クリック単価」を編集。

【3】キーワードごとのCPC単価を設定する(手動CPC時)
- 左メニュー「キーワード」を開く
- 各キーワードの「上限CPC」の列で金額を編集(鉛筆マークをクリック)
4. 効果的なCPCの決め方
- 競合が強いキーワードほど高めに設定(例:美容、保険、クリニックなど)
- コンバージョン率が高いキーワードは高めに設定
- クリック率が低いキーワードはCPCを下げる or 除外
- 曜日や時間帯で入札単価を調整(曜日・時間帯別のデータ活用)
5. よくあるトラブルと対処法
症状 | 原因・対処法 |
---|---|
入札単価を変更できない | 自動入札戦略が設定されている → 手動CPCやクリック数の最大化+上限CPCに切り替える |
広告が表示されない | 入札額が低すぎる、品質スコアが低い、キーワードに問題 → レポートで確認 |
クリック単価が高騰して費用が増加 | 競合が増加している可能性 → 上限CPCを調整 or 除外キーワードを活用 |
6. まとめ
- クリック単価入札(CPC)は、広告費をコントロールしやすい基本戦略
- 上限CPCは「手動CPC」「クリック数の最大化」で設定可能
- 定期的にデータを分析して、成果が出るキーワードに投資を集中するのが成功のカギ
🔧補足:よく使うCPC関連用語
用語 | 意味 |
---|---|
上限CPC | 1クリックに支払う最大金額 |
実際のCPC | 実際に支払った1クリックの金額 |
平均CPC | クリックの平均単価 |
コンバージョン | 広告の成果(例:購入、申込) |