1. ネームサーバー(NSレコード)設定
- 役割: ネームサーバーは、ドメインのDNSレコード全体を管理するサーバーを指し示すものです。まず、ドメインに対するDNSクエリ(名前解決)が発生すると、どのネームサーバーに問い合わせを行うかを指定するのがネームサーバーの役割です。
- 優先度: ネームサーバー設定は最も基本的な設定で、ドメインに関連する全てのDNSレコード(Aレコード、MXレコード、CNAMEレコードなど)を管理する場所を決定します。そのため、ネームサーバーが正しく設定されていないと、他のDNSレコード(例: MXレコード)にアクセスすることができません。
2. MXレコード(Mail Exchangeレコード)設定
- 役割: MXレコードは、ドメインに送られてくるメールがどのメールサーバーに送信されるかを指定するものです。これはメールの送受信に関係しており、ウェブサイトの表示や他のDNS機能とは無関係です。
- 優先度: メールに関連するクエリが発生したときにのみ、MXレコードが使用されます。したがって、ネームサーバーが正しく設定されて初めて、MXレコードが参照されます。
結論
- ネームサーバー設定が最優先で読み込まれます。なぜなら、ネームサーバーが正しく設定されていないと、ドメイン全体のDNS情報にアクセスできないからです。
- MXレコードは、ネームサーバーが正しく設定された後に、メール送信に関するクエリが発生した際に読み込まれます。
したがって、最初にネームサーバーの設定が必要で、その後にMXレコードや他のDNSレコードが利用されます。