この記事では、お名前.comでドメインを取得し、Google Workspaceを使ってメールを設定しつつ、さくらインターネットのレンタルサーバーでウェブサイトを公開するための具体的な手順を解説します。この手順を踏めば、メールとウェブサイトを別々のサービスで運用することが可能です。
ステップ1: ドメインの取得(お名前.com)
手順
- お名前.comにアクセスし、希望するドメインを検索します。
- 利用可能なドメインを選択し、購入手続きを行います。
- 購入が完了したら、お名前.comの「ドメインNavi」にログインし、管理画面にアクセスします。
ステップ2: Google Workspaceでメール設定
手順
- Google Workspaceにサインアップし、管理コンソールにログインします。
- ドメインの追加を行います。ドメインの所有権確認のために、Googleが提供するTXTレコードをお名前.comで設定する必要があります。
- お名前.comの「ドメインNavi」から「DNS関連機能の設定」へ移動し、DNSレコード設定を行います。
- 手順: ドメイン管理画面 → DNS関連機能 → DNSレコード設定 → TXTレコードを追加
- MXレコードをGoogle Workspace用に変更します。
- Google WorkspaceのMXレコード:
ASPMX.L.GOOGLE.COM (優先度1)
ALT1.ASPMX.L.GOOGLE.COM (優先度5)
ALT2.ASPMX.L.GOOGLE.COM (優先度5)
ALT3.ASPMX.L.GOOGLE.COM (優先度10)
ALT4.ASPMX.L.GOOGLE.COM (優先度10)
- 手順: DNSレコード設定 → MXレコードを追加
- Google WorkspaceのMXレコード:
この設定により、Google Workspaceでのメール受信が可能になります。
ステップ3: さくらサーバーでのウェブサイト公開
手順
- さくらインターネットでレンタルサーバーを契約します。
- サーバー契約後、さくらインターネットのコントロールパネルにログインし、必要な設定を行います。
- ウェブサイトのファイルをサーバーにアップロードします。
ステップ4: お名前.comでのDNS設定
方法1: Aレコードを利用する場合
- お名前.comのドメイン管理画面で、「DNSレコード設定」を開きます。
- Aレコードを追加し、さくらインターネットのサーバーIPアドレスを指定します。
- 例:
@ 600 IN A [さくらインターネットのサーバーIP]
- 例:
- 設定を保存し、反映されるのを待ちます。
方法2: CNAMEレコードを利用する場合
- CNAMEレコードを追加し、特定のサブドメインをさくらのサーバーに紐付けます。
- 例:
www 600 IN CNAME [さくらインターネットのサーバー名]
- 例:
- 設定を保存し、反映されるのを待ちます。
最後に
この手順に従えば、メールはGoogle Workspace、ウェブサイトはさくらインターネットで運用することが可能になります。ネームサーバーを変更せずに運用することで、柔軟なドメイン管理ができますので、メールとサイトの設定が分離された形で利用したい方には最適です。